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2010/07/20 ハンス・ゲオルク・ガダマー:よいドイツ語



「理論を讃えて」第十一章:よいドイツ語

そして学校で書くことを学んだなどという人が本当にいるのだろうか。
誰もが、学校や学校の作文の文体や翻訳調のひどいドイツ語
----教育上の理由から学校ではそれで間に合わせているのが常であるのだが----に
逆らって初めて書くことを学んだのではなかったか。


この純文学青春小説のような感性を、老人ガダマーが保持し得ているということがまずは嬉しい。

成熟したおとなというものは、昨日と明日の間に連続性を持っている。
変化することはあっても、それはゆっくりと起こる。
しかし少年・青年期の人々は(かつての我々も例外ではなく)、いくつもの「跳躍」をすることで
一挙に未来へと跳び移っていく。
そこには、その時期にしか成し得ない奇跡的な科学法則があり、まさにそれが不可逆的に我々から
喪失されてしまうが故に、我々はそれを忘れてしまうのだけど、なんて貴重で愛おしいような経験が
我々全員に訪れたのだろう。

目覚めよ!

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