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2008/07/21 若きウェルテルの悩み


言わずと知れた(ハズの)ゲーテの作品である。

最近、友人のウェブサイトで「若きウェルテルの悩み」についての記述があった。
そこでこの本を読んでみた。
感動した。
最初はだらだらとした展開で少年ジャンプ世代である私にはもどかしいのだが、
終盤に一挙に高速で上昇して絶頂に至るというのはあざとい程に技巧的で
迫るものがある。
マキシマム・クライマックスである。
自分でも何言ってるのか分からないがそういうことである。

私は例によって疲れた体を終電車の背もたれに押しつけながら読み進めて
いたのだが、終盤に至ってその緊迫感が予想(予定?)を超えたものになり、
いつのまにか背もたれから離れやや前傾の姿勢となりその薄っぺらな文庫本に
のめりこんでいた。

クライマックスでウェルテルに訪れる激情、そしてロッテとの間に漲り横溢する
緊張感/引力は、読み手の記憶の奥にある湖を波立たせる。我々は半分は怯え、
半分は歓喜してその感じを受け入れる。




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